お子様を虫歯から守るために
近年「お子様のお口の健康の大切さ」が広く認知されるようになりました。子どもを虫歯にさせたくない、歯並びをきれいにしてあげたい、という保護者様も増えています。
お子様のお口は、まだ成長段階にあります。乳歯は永久歯と少し性質が異なりますし、歯並びもこれから変わっていく時期です。そしてひと口に「お子様」と言っても、一人一人、食習慣や生活習慣が異なります。
当院が、お子様に合った対応で、虫歯をはじめとする口腔トラブルを防げるよう、サポートさせていただきます。
当院と協力して「きれいで健康なお口」をお子様にプレゼントしませんか?
3歳までの予防習慣で虫歯リスクを下げることが可能です
「3歳までの予防習慣でその後の虫歯リスクを下げられる」という話をきいたことはありませんか?
これは、お子様への虫歯菌の感染が、生後19か月から3歳頃までにもっとも多く、またその時期に感染してしまったお子様ほど、その後の虫歯リスクが高くなるという研究報告がもとになっています。
3歳まで虫歯ゼロで過ごせた場合も、その後の予防は必要になります。しかし「虫歯に強いお口」という土台を作るチャンス期間でもあります。
フッ素塗布などは、歯が生え始めたばかりの赤ちゃんでも安心して受けられる予防処置です。0歳児の赤ちゃんから、お気軽にご相談ください。
子どもを虫歯から守る生活習慣をご家族全員で取り組みましょう
食後の歯磨きをお子様と一緒に
1人ではおっくうな歯磨きも、保護者様と一緒なら、お子様も取り組みやすくなります。「歯を磨きなさいよ」ではなく、「一緒に歯を磨こっか」と声をかけてあげてください。
小学校低学年までは仕上げ磨きを
大人でも難しい“正しい歯磨き”を、小さなお子様にさせるのは大変なことです。
少なくとも、小学校低学年までは、保護者様が仕上げ磨きをしてあげてください。
おやつは時間を決めて食べましょう
おやつを禁止する必要はありませんが、時間を決めて食べるようにしましょう。
このときも、保護者様が一緒に食べて、一緒に食べ終わるようにすると、お子様も時間を守れるようになります。テレビを見ながら、ゲームをしながらの“ダラダラ食べ”は避けましょう。
おやつの選び方に気をつけましょう
チョコレート、チューイングガムなどの糖分の多いおやつはできるだけ避けましょう。
フルーツや乳製品などがおすすめです。難しければ、プリン、ゼリーなどの歯に付着しにくいものがよいでしょう。
当院でできる小児歯科予防処置
フッ素塗布
歯の再石灰化を促すとともに歯質を強化する「フッ素」を歯に直接塗布します。
乳歯が生え始めたばかりの0歳の赤ちゃんでも、安心して受けられる予防処置です。
ブラッシング指導
小さなお口の小さな歯を丁寧に磨きます。生え替わりの状況によって適切な磨き方は異なりますので、そのときどきでアドバイスをさせていただきます。
また、保護者様には仕上げ磨きの方法もお伝えします。
シーラント
奥歯の溝は、虫歯リスクが高くなります。この溝を白い樹脂で予め埋めておくのが「シーラント」です。歯を削ったり、痛みが生じたりといったことはありません。
主に6歳臼歯や生え替わった直後の永久歯に行う予防処置です。
歯が生えてきたら仕上げ磨きを毎日行いましょう
小さなお子様1人で“正しい歯磨き”を実践するのは至難の業です。
保護者様は、毎日必ず仕上げ磨きをしてあげてください。
ご来院の際に、歯科衛生士が仕上げ磨きの方法を指導させていただきます。
仕上げ磨きが必要な期間
乳歯が生え始めたらすぐに開始します。できれば小学校低学年くらいまでは続けてあげてください。
仕上げ磨きの姿勢について
仰向けになったお子様の頭を、膝の上にのせます。その上で、上の歯から磨いていきます。
お子様が大きくなったら、座った状態でも、立った状態でも構いません。
磨き忘れのないように
奥歯の溝、前歯の裏側は磨き残しの生じやすい部位です。特に気をつけて磨いてあげてください。
歯ブラシの動かし方
歯ブラシは小刻みに動かすと、ブラシの毛が歯間にも入り込み、汚れを落としやすくなります。
お子様のやる気を出すために
- 声をかけながら磨いてあげてください
- 「歯磨き=気持ちいいもの」と感じられるよう、優しく磨いてあげてください
- 磨き終えたら、褒めてあげてください